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レッテル 2

第10章 喧嘩王子


「なんやアイツ?こっちに来よるとちがうか?」

一人の男が呟いた。

「どっちでもええ。捕まえな兄貴の面子丸潰れやけんの。」

「あぁ。」

男達も宮田に向かって走っている。
お互い走っている為か、近付くのが早い。
そして、間近になったところで宮田は地面を踏み込んだ。
飛び上がる身体。

「な――」

ドガッ―――

「べぶッ―――」

立ち止まった男の顔に宮田の靴の裏が食い込む。

ドサァ―――

その勢いで倒れる男。

ズサササササ―――

着地した宮田の靴底が地面を擦る。

「おどれッ!!」

それと交互するように飛びかかる男達。
男の拳が頭上まで来た。

ゴシャァッ―――

「オベェッ―――」

ガシャァンッ――

けれどめり込んだのは、男の拳ではなく宮田の拳。
顔面に喰らった男は勢いよく近くの店の看板にぶつかった。

「……弱ッ。」

一発で伸びた男を見て、宮田が鼻で笑う。

「クソガキがッ!!」

間髪を容れず、残りの者達が殴りかかってくる。

バキッ――

グシャァッ――

ゴガッ――

けれど宮田はいとも簡単に男達を倒した。

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