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レッテル 2

第10章 喧嘩王子


「三人で入るの久しぶりだね。」

浴室。
身体を洗っている彼女が笑顔で言った。

「あ…あぁ。」

頷く俺。
勇人はもはや彼女を見ていない。

彼女が"三人で入ろう"そう言った時、正直耳を疑った。
普段そんなことを絶対に言わないであろう彼女が口にした言葉。
どれ程俺の心を掻き乱したか彼女は分からないだろう。

―――息子よ、反応するな。

そう言い聞かせるが、目線は彼女の方へ。
綺麗に洗われていく豊満な胸。
くびれのある腰。
そして、甘い蜜を蓄えた秘密の聖域。

ゴクリ――

思わず生唾を飲んでしまった。

いや、決して身体目当てじゃねぇけど、目の前で大好きな女の身体を見て反応しない男がいるだろうか。
答えはノーだ。

――ムクムクムク

湯船の中でも大きくなる息子。
今、彼女にバレたら非常にまずい。
完全に彼女の行為を無駄にしてしまう。

チャプン―――

そうこうしていると、身体を洗い終えた彼女が湯船に入ってきた。

――先に洗っててよかった。

そう思うが、近づく彼女の身体。

――ビンッ

さらに息子が元気になった。

「~~♪」

口笛で誤魔化すが、誤魔化しきれてない息子。
彼女が此方を向かないことが唯一の幸いだ。
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