• テキストサイズ

レッテル 2

第10章 喧嘩王子


「上に立つのに中坊もクソもないと思うんスけどね。」

「だからなんだ?」

「総長の座、もらうって事。」

ガシャン―――

激しく蹴飛ばされる机。
音を立てて、地面にのたうちまわる。
と、同時に振り上げられる宮田の拳。

ドガッ――

それが進藤の顔にめり込むのに、さほど時間はかからなかった。

「おもしれぇ……。」

拳の下で笑う進藤。
目が尋常じゃない程恐ろしい。

ゴシャあッ―――

気付いたら拳が宮田の顔にめり込んでいた。
並大抵のものじゃないパンチ力。
鼻血を吹き出す宮田。

再び拳を上げる。

周りの者がそれを恐ろしいそうに見ている。
目の前で繰り広げられる生々しい喧嘩。
マンガでもドラマでもない正真正銘の本番。
皆が息を飲んだ。

/ 542ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp