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レッテル 2

第10章 喧嘩王子


「散歩ねぇ…。」

ジッと宮田を見る進藤。

「何スか?族くれる気になった?」

笑う宮田。

「んなわけねーだろうが、誰が中坊なんかに――。」

「でも…"タイマンで勝った奴が総長の座を得る"それが族の決まりッスよね?例外は無しで。」

「何が言いたいんだ?」

「今からタイマンしましょーよ、ここで。」

立ち上がって、宮田は椅子に座る進藤を見下ろした。

「てめぇ、調子こいてんじゃねーゾ!!」

「中坊のくせ――」

ゴシャぁッ――

「ふがッ―――」

進藤の取り巻きの顔面にめり込む拳。
吹き出る血。
けれど目は進藤をとらえている。
顔面を蒼白させる生徒と教師。
恐くて誰もなにも言えない。


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