• テキストサイズ

レッテル 2

第9章 女子高生ハンター



「………平部先生。」

振り向けば、職員室にいたはずの平部が訝しげな表情で橘を見ている。

「資料室に何か用なんですか?…まさか、生徒の事を調べよう等と考えているのでは?」

眼鏡の向こうにある鋭い目が橘を射ている。

「ま…まさかぁ。俺がそんなことするわけないでしょ?あ、鍵拾ったんです、返しといてくれます?」

そう言って渡す鍵。
額から大量に汗を流している。

「……まぁ、返しときます。」

まだ訝しげに平部は見ていたが、橘に背を向けた。

「…あ、それと、学校でいかがわしいことをするのはやめてもらえますか?生徒達の悪影響になる。」

そう吐き捨てて平部は職員室へ歩き出す。

「……チッ―――」

橘は舌打ちをするとその後ろ姿を睨み付けた。




/ 542ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp