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レッテル 2

第9章 女子高生ハンター


とりあえず野獣の事は置いといて、橘は例の女子生徒の事を他の教師に聞いてみた。

「あぁ、のことか?」

身体つきの良い体育担当の田中が言った。

「さんと言えば、平部先生のクラスよね。」

女の教師が平部の方を向く。

「が何か?」

眼鏡を光らせながら平部が橘を見ている。

「…い…いえ、何も。」

橘はそう言うと、椅子から腰を上げた。
彼は平部が苦手だった。

あの雰囲気も、何もかもがいけ好かない。

そう思いながら、コソッと見つからないように教師専用の資料室の鍵を取る。
狙いは""という生徒の資料。
平部に"生徒名簿"を貸してくれと言えるはずもなく、結局犯罪スレスレの行為をするしかないのだ。

全ては、自分のため。

その女子生徒との行為を想像するとヨダレが出てくる。

「何しているんですか?」

ヨダレを拭いながら鍵を開けようとすると、後ろから声がした。




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