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レッテル 2

第8章 チョメチョメ泥棒



「待てコラァッ!!」

慌ててスニーカーを履いた誠也が、玄関を飛び出し走る。
相手はずっと遠くにいる。
相手も走っているようだ。

「逃がすかぁああ!!」

尋常じゃないスピードで、靴の底がアスファルトを蹴っている。
どんどん縮まる距離。
彼の鍛えられた肉体がここでも活躍していた。

「ハァハァハァハァ……。」

聞こえてくる犯人の荒い息。
ノロノロと走っている。
運動は苦手なようで足が遅い。

「うおらぁッ!!」

飛びかかる誠也。

「うわぁッ!!」

ズササササァ―――

捕まえた男と共に勢いよく地面に倒れる。

「……桜の下着盗むなんざ百年はえーんだよッ!!」

そう言って勢いよく男の胸ぐらを掴む。



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