第8章 チョメチョメ泥棒
「お前バカすぎ。」
戻ってきた二人を見て、西村先輩が呟いた。
「だって、白もいいなぁって思ったの。」
そう女口調で言う三善先輩。
「お前、殺されたいか?」
笑いながら拳を鳴らす誠也君。
「嫌だぁあ!!」
窓に張り付く先輩。
いろんな意味で可哀想な人だ。
「……あ。」
叫んでいた先輩がパカンと口を開いた。
「どうしたんだよ?」
皆がそちらを見る。
「クソがァ!!」
飛び出していく誠也君。
状況が理解出来ない。
「どうしたんですか?」
首を傾げて外を見る。
「出たんだよ…下着泥棒が。」
窓の外を見ながら竹井先輩が言った。