第7章 壮絶なる争い
キュルルルル――
ヴォン――ヴォンッヴォンッヴォンッ―――
バイクに乗った彼がエンジンをかける。
「テメェ等!!捕まるんじゃねーゾッ!!」
夜空に響く声。
ゴオォォオオ―――
目の前に止まるバイク達を避けて走り出す紫の群れ。
「止まらんかぁあ!!」
警官の叫び声が聞こえてくる。
「誰が止まるかぁ!!」
叫ぶ兵隊。
「へへっ、バーカ。」
ノロノロ走るケツ持ち。
「邪魔なんだよ、オッサン。」
パトカーを煽る遊撃隊。
「邪魔だぁあ!!」
前に出てくる、特攻隊。
「誰も近寄らせんじゃねーゾ。」
そして、上の人間を守るように走る親衛隊。
何事もなかったように暴走が行われている。
彼等"極使天馬"はまた、暗闇の中で光輝いていた。