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レッテル 2

第7章 壮絶なる争い



ヴ―――ウゥ―――

すると遠くからサイレンが聞こえてきた。
遠くに見える赤いランプ
警察だ。

「サツが来た!!」

皆がバイクに向かって走り出す。

「桜ッ!!」

後ろから彼の叫び声が聞こえた。
思わず振り向く。

「早く!!」

伸びてくる彼の手。
いつもの優しい顔であたしの所まで走ってくる。
フラフラのはずの足を必死に動かしながら。

「誠也君ッ――。」

あたしも彼の所まで走る。
走るのは苦手だけど、一生懸命走った。

「ごめん――」

指先が触れたとき、彼が小さく呟いた。
そして、掴まれる手。
彼のバイクまで走り出す。


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