第7章 壮絶なる争い
「…貸すだぁ?…道具だぁ?」
突然後ろから聞こえてくる唸るような低い声。
「あ?」
振り向く高嶋。
「ふざけんじゃねぇッ!!」
バコンッ―――
「ふがっ―――」
声と共に高嶋の顔に拳がめり込んだ。
ドザァッ―――
倒れる高嶋。
高嶋の手があたしから離れる。
「誰がやられたっつったよ?」
カッ――カッ――
高嶋に近付く足音。
「誰が負けたっつった?」
揺れる特攻服に、血だらけの手で掻きあげる髪。
「テメェはぶっ殺すって言ったろうが。」
瞳孔が開いた誠也君の目がギラリと光った。