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レッテル 2

第7章 壮絶なる争い


あたしのせいだ。

あたしのせいで彼も藤崎先輩も悪魔にやられた。

込み上げてくる熱い涙。
ポタポタと溢れ出す。

「誠也君!!先輩!!」

必死に伸ばす震える手の先で、倒れている二人。
自分の力の無さに悔やんだ。

――強くなりたい。

そう思ったけどあたしはやっぱり弱い。
何も出来ないただの女。
悪魔の餌食がお似合いだ。

力なく手を下ろした。

「やっと大人しくなったんかよ?」

頭の上から聞こえてくる笑い声。
奴がどんな顔をしているかなんて見なくても分かる。
キュッと噛む唇。
結局はこの悪魔に堕ちた。

「じゃ、この女借りてくわ。……道具として。」

更に笑う高嶋。
腕を掴まれ引きずられる身体。

"地獄"

今、あたしがいるのはそこの一歩手前。

サヨウナラ。

心の中で呟く。
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