第7章 壮絶なる争い
「…テメェが町で暴れようが、他の族に手を出そうが関係ねぇ。だけど、俺の大事な女と仲間に手出す事だけは絶対にゆるさねぇ!!」
夜空に響くドスの効いた声。
「ククク……あほくせぇ。」
それを聞いた高嶋は喉を鳴らしながら笑っている。
それがなお、誠也の怒りを煽った。
「何がおかしいんだ!?あ?」
勢いよく空気を切る誠也の拳。
バシィッ――――
「……よえークセにいきがってるからに決まってんだろうが…よッ。」
高嶋の手に収まる。
ドコッ―――
「あがッ―――」
次に来たのは、腹部の鋭い痛み。
高嶋の拳が腹にめり込んでいる。
吐き出される胃液が、威力の強さを物語っていた。
――ハンパねぇ…。
たった一発でかなりのダメージを身体に受けた。
思わずよろける足。
「終わりかぁ?」
見上げれば笑う高嶋の顔。
キッと睨み付ける。