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レッテル 2

第7章 壮絶なる争い



「…テメェが町で暴れようが、他の族に手を出そうが関係ねぇ。だけど、俺の大事な女と仲間に手出す事だけは絶対にゆるさねぇ!!」

夜空に響くドスの効いた声。

「ククク……あほくせぇ。」

それを聞いた高嶋は喉を鳴らしながら笑っている。
それがなお、誠也の怒りを煽った。

「何がおかしいんだ!?あ?」

勢いよく空気を切る誠也の拳。

バシィッ――――

「……よえークセにいきがってるからに決まってんだろうが…よッ。」

高嶋の手に収まる。

ドコッ―――

「あがッ―――」

次に来たのは、腹部の鋭い痛み。
高嶋の拳が腹にめり込んでいる。
吐き出される胃液が、威力の強さを物語っていた。

――ハンパねぇ…。

たった一発でかなりのダメージを身体に受けた。
思わずよろける足。

「終わりかぁ?」

見上げれば笑う高嶋の顔。
キッと睨み付ける。
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