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レッテル 2

第7章 壮絶なる争い



「高嶋ァ、テメェは絶対にゆるさねェ……。」

唸るように吐き出される低い声。
威圧的な目。
周りの者は、彼の気迫に圧倒されている。

「…笑わせんな。ガキが調子こいてんじゃねーゾ?」

しかし、高嶋も負けないくらいの気迫を放っている。
いや、もしかしたら彼以上かもしれない。

ゴクリ―――

あたしは、息を飲んだ。

「……離れてろ。」

あたしを見ずに誠也君が言った。

「うん。」

小さく頷き彼から離れる。

――どうか負けないで

そう心で投げ掛けながら。



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