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レッテル 2

第7章 壮絶なる争い



ゴガッ―――

鈍い音が響いた。
ザワザワと声がする。
けれど、いつまでたっても痛みがこない。
恐る恐る目を開けた。

「きたねぇ手で、人の女に触ってんじゃねェッ!!」

あたしの横で誠也君が叫んだ。
そして、彼の拳が高嶋の頬にめり込んでいる。
ツーと口角から血が垂れていた。

「あ?」

力の入った目が誠也君を捉えている。

「放せ!!」

掴む高嶋の手首。
誠也君の指が、ミシミシと高嶋の手首に食い込んでいく。

「クソがぁ……。」

ゆっくりと高嶋の指が開いていく。
あたしの髪が、パラパラと手からこぼれ落ちた。
頭皮の突っ張りが無くなったため、だいぶ楽になった頭。
そこを触りながら、誠也君の方を見た。

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