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レッテル 2

第6章 挨拶参り


「1つ言っていいか?」

「うん。」

「…なんで、テメェ等ついてきてんだよ!!」

駅への道。
叫びながら振り向く彼。
そこにあるのは男達のむさ苦しい集団。

極使天馬の兵隊+白麗魂の兵隊+中村=むさ苦しい

この方程式が誠也君の中で出来ているらしい。

「帰り道が一緒なんだよ。」

中村の言葉に男達が皆頷く。

「知るか!!散れ!!」

シッシッと追い払っても、一度は散るものの再び戻ってくる。

「嫌ッス、姉御と一緒に帰りたい。」

そう訴える男達。

「…あのよ、百歩譲って兵隊達は許す。だけど、なんでテメェが"姉御"って呼んでんだよ!!」

誠也君が中村を睨み付ける。

「あ?姉御っぽいからに決まってんだろ。」

中村が耳の穴を指で掻きながら言った。

「まるで天使のような姉御じゃねぇーか。」

両手を合わせ中村は瞳に星を浮かべている。
少なくともあたしにはそう見えた。

「きめぇ、帰るぞ。」

誠也君にもそう見えたらしい。
あたしの手を掴み、ズンズンと駅への道を進んでいく。

「…て、待てよ!!」

中村が走った。
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