第6章 挨拶参り
「…で、何しに来たんだ、テメーは?」
「あ?…忘れてた。テメェ、俺の仲間に手だしやがったな?」
「いつ?」
「今日の昼間。」
「フツーに考えて学校いんだろうがよ。バカかお前。」
「………そうだな。」
会話終了。
え?何これ?
この人達一体何しに来たの?
そう思いながら中村を見た。
目があってウインクされる。
うわぁ……
こんなこと言ったら悪いけど、
キモチワルイなぁ…
また、顔を引き攣らせた。
「わかったら帰れよ。ゴリラの群れがいたら通行の邪魔なんだよ。」
シッシッと彼が追い払うように言った。
流石にそれは可哀想だよ。
そう思うが、
「そうだな、帰るか。」
引き返す中村軍団。
え?認めちゃってるの?
ゴリラって認めちゃってるの?
訳の分からない人達だなぁと思いました。