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レッテル 2

第6章 挨拶参り



「…中村ァ、なんの用だよ?」

彼が目の前の背の高いパンチパーマの男を睨み付ける。

「テメェ、よくも――」

「待て。」

手下が騒ぎ始めたのを中村が制した。

「久しぶりだなァ、秋本。」

そして、前に出てきた中村が彼の前に立って見下ろす。

「夏の抗争ぶりか?」

彼が笑いながら中村を見ている。

「何がおかしいんだ?あ?」

中村の眉間にシワがよった。

「別に。」

いまだに笑っている。

ガシッ――

「そういう所がムカつくんだよテメーは!!」

中村の大きな手が誠也君の胸ぐらを掴んだ。

「あ、そう。そら悪かったな。」

フゥーと吐き出される煙草の煙。

―――たまに誠也君って性格悪くなるなぁ。

隣で立っていたあたしは、彼に目を向けた。



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