第6章 挨拶参り
放課後。
下駄箱を出たあたしと誠也君は校門まで繋がる道を歩いていた。
「なんだろ、アレ?」
「ん?」
あたしが指差す方へ、煙草を吸う彼が目を向ける。
そこには、カラフルな頭の男達の群れが出来ていた。
よくみれば極使天馬の人達だ。
何か揉めている。
「……たく、あいつ等――。」
誠也君は頭を掻くと校門まで走っていく。
あたしもその後を追いかけた。
「テメェ等に用はねぇんだよ!!秋本出せやッ!!」
「総長になんのようだ、コラァッ!!」
門の所で親衛隊長の柴田さんと他校の制服を来た生徒が額を合わせて睨み合っていた。
その周りを、兵隊達と他校の生徒達が囲んでいる。
「どうしたんだ、テメェ等?」
「あ、総長。」
声をかけた誠也君の方へ皆が振り向いた。
「いや、白麗魂の奴等が乗り込んで来たんスよ。」
一人の兵隊が親指で後ろを指差した。
「白麗魂?」
彼が兵隊を掻き分けて中へ入っていく。
あたしも後に続いた。