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レッテル 2

第6章 挨拶参り


少年達は散った。
檻から出され、野放しになった悪魔の餌食として。
一人の少年は霞(かす)みゆく視界で、白い金の龍の入ったジャージを着た男の顔を見ようと必死に顔を上げた。

「ゴミがまだいきてんのか?」

ガシッ――

「ッ……――」

掴まれる髪。
力の入った目がジッと見ている。

「そっか。」

笑っている。
口だけ。

「サヨウナラッ。」

ゴシャアッ―――

その後どうなったかは、少年は覚えていない。


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