第6章 挨拶参り
「年少に戻されてたまるかよ。」
そう吐き出しながらバイクをゆっくりと止める。
「あ?」
「族車?」
中学生らしきカラフルな頭の少年達が高嶋を見ている。
「…だからって、何もしねぇのはつまんねぇよな。」
つり上がる口角。
光る目。
相手から目を離さずに、バイクから降りる。
「やんのか…テメェ。」
黒髪のオールバックの少年が高嶋に向かって歩いてくる。
「あ?」
見下ろす高嶋。
身長に随分と差がある。
けれど少年は怯まず高嶋を見ていた。
「だから、やんのかってきいてんだよッ!!」
バコぉッ―――
黒髪の少年の拳が高嶋の腹に入った。
ニヤリと笑い見上げるが、高嶋の顔を見て顔をひきつらせた。