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レッテル 2

第6章 挨拶参り


「なんだ、今の?」

少年の目に映った顔は、ヘラヘラと笑っていた。
まるで何もなかったかのように。

「マジかよ……カズさんのパンチが効いてねぇ……。」

驚く少年の仲間。

ゴシャアッ―――

そして、カズと呼ばれた少年の顔にめり込む拳。
一気に地面に叩きつけられる。

「クカカ……。」

また、高嶋が笑った。
顔にめり込んだ拳がどんどん食い込んでいく。
その圧力で、血がジワジワと地面に染み出ている。

「あ……が……。」

少年が小さく鳴いた。
まるで虫の息。
たった一発で潰された事に、少年も、その仲間も恐怖を抱いた。

バコッ―――

グシャッ――

ベキィ―――

どんどん入り込む拳。
腫れていく顔。
もう原形をとどめていない。

「う…うわぁぁああ!!」

少年の仲間が転がるように逃げ出す。
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