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レッテル 2

第1章 絶望の宴



西條会と豪龍会の争いは花村が死んだことにより幕を引いた。
江田はレイカと花村の手により命を奪われた老人を連れ、部下と一緒に自分達のシマに帰っていった。

"悪かった。"

ただその一言を残して。





「 ッ!! ッ!!」

病院の手術室の前。
連絡を受けた の母親と弟の棗(なつめ)が、走ってこちらに向かってくる。

「……お久しぶりです、遥香(はるか)さん。」

宗次郎が立ち上がり深々と頭を下げた。

「どういう事なの!?なんで桜が撃たれなくちゃならないの!?答えて、宗次郎っ!!」

普段おっとりな性格の母"遥香" だが、それを微塵にもさせないくらいに早口でしゃべっている。

「………。」

宗次郎は口を閉じて彼女から顔を反らしている。

「……俺が悪いんです。桜は俺をかばって……。」

顔を手で覆った誠也が震える声で言った。

「……あなた、 の彼氏の――。」

「秋本さん。」

棗が横から言った。

「…どういう事?」

遥香の目が誠也に向いた。

「俺が説明します。」

黙ってたっていた白川が口を開いた。



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