第6章 最高の家族。
ローside〜
リアが俺のそばにいる。
ずっと居たわけだが、
そうではなく、
やっと本当のこいつと居れている、
と、思えるようになった。
「あのね、ローはね、私の初恋の人なの。」
急に何を言い出したのかと思った。
だが、動揺しているのに気付かれたらいかんと思い、
「ほー、それは初耳だな。」
余裕があるかのように言った。
こいつはどうして急に可愛いことを言うんだ。
いじめてやりたくなる。
「ローの初恋はいつ?」
俺が脳内で焦ってる中、
わかってることを聞いて来た。
こいつ、普通わかんだろ!
お前しかいねぇだろうが!
何年お前を待ってたと思ってんだよ。
くそ、ここでお前だって言ったら
『うそだ!』て喚くに違いねぇ。
「……さぁな。」
なぁ、知ってるか?
俺にはな、
ずっとずっと、リア、
お前だけなんだよ。
「えー、教えてよー!ずるぃー」
顔を膨らませる。
俺だけのでいろよ。
「誰かさんがヤキモチやいたら困るしな」
まぁ、ヤキモチやくっていっても、
その相手はお前なんだがな。