第1章 幼馴染み。
「お偉いさんたちもしつこいけど
したっぱさんもどえらくしつこいんだから!」
「お前、前にも追っかけられたみてぇな言い種だな。」
緑の頭をしたロロノア・ゾロ。
海賊狩りのゾロ、か。
「えーそう?ま、いいじゃんそんなのー
ていうか、いつまで追っかけてくるの!?」
どう考えてもしつこすぎでしょ!?
さすがにきつい!
「きりがないわ!ルフィ!」
ナミさんがルフィを呼び止めた。
「あぁ!俺たちはこっちいくぞ!」
「キラー、俺たちはあっちだ。」
「じゃあわたしはあっちだね。」
それぞれ別れて逃げる、というふうに指をさした。
「おい麦わら、次は決着だ。」
「あぁ!にひひひ」
なんて、無邪気に笑うルフィに
私も笑ってしまう。
「お前もだぞ、謎の女。」
嫌味ったらしく笑い、
それぞれの道を行った。
「謎の女、ねぇ?
ふふ、気に入ったかも。」