第2章 肉食系男子
「アンタさ、今まで付き合ってた子がなんで自分から離れていったかわかってる?」
「え、俺に飽きたからでしょ。」
違う。
アンタに浮気されたから。
まあ彼女たちにも非はあるけども。
「呆れたのよ。」
「でも俺は皆好きだった。」
「じゃあなんで浮気した?」
多感故に浮気性である彼は女性にガンガンアタックしていく性格であった。
「それは、その子のことが好きだったから!」
熱い想いは分かるけども、付き合ってみると相手は不安だと思うの。
でも、まぁ嫌いではないし、いいか。
面倒だけど。
断りきれない性格ということもあり、私は「しょうがない、分かった」と承諾した。
好きになってみよう、と。