第6章 ロールキャベツ系男子
午後の仕事もいつも通りのデスクワークだから椅子に座って業務をこなして…なんてしていつの間にか夕方に
そして暗くなった頃、彼と同棲しているマンションへと帰る
今日は残業してたから、彼は既に家に帰っているようで明かりがついていた
「ただいまぁー」
と言ってパンプスを雑に脱ぎ捨てリビングへ向かった。
「あれ?いないな、トイレかな」
部屋にはいっても「おかえり」の声が聞こえてこなくてガッカリする
そのとき、後ろから誰かが抱きつきてきた
無論、誰かなんて彼に決まっている
「おかえり」
すこしムスッとした表情でこちらを見る彼
「ただいま」
「ねぇ、今日のお昼一緒に食べてた男の人、誰?」
間髪入れずに聞いてきた彼に一瞬戸惑いを見せながら「後輩だよ」と、答える。
「ダメだよあんな、超カッコイイ後輩くんと二人っきりでご飯とか…
千尋が襲われないか心配」
「なにいってるの、そんなわけないでしょ??」
私が好きなのはあなただけだよ、と言葉を続けようとしたのに、その言葉は口に出すことはできなくて。
気付いたら彼の唇と私の唇の距離は0になっていて。
いつもの彼はどこいったんだってくらい唇を貪られる
数分深いキスを交わしてお互いとろんとした目つきで見つめ合う
「ばーか、そうやって今みたいに襲われるんだからね、」
嫉妬心丸出しのかわいい彼。
「そっちこそ同僚の女の子にデレデレしてさ、お互い様だよ」
なんていうと彼は口角を緩ませながら「ふふ、嫉妬してくれたの?かわいい」って言ってぎゅうっと抱きしめられる
「そんなひ弱だとそっちこそ襲われちゃうよ」
「え?ひ弱?」
「え?」
「ぼく、ひ弱じゃないよ、いつだって襲えるんだからね」
なんていたずらに笑う。そして続けてこういった
「もいっかい、しよっか?」