第6章 軽男の本音 [ロナルド]
それからというもの、
彼女をデートに誘ったり
触れあったり
とにかく沢山のことをした。
俺のトモダチ達は
適当に相手をしていた
そうでもしないと、
ちゃんにバレて
嫌われてしまうから。
ちゃんとのことも
パトリシアにしか言っていない。
そうでないと、
俺のことを好いてくれる子が
ちゃんを
傷つけるかもしれないから。
だから、
悟られないように
求められれば
他の女の子達の相手もしていた。
ある日、パトリシアに呼び出された。
彼女は徐々に女の子達と縁を切っている
俺を、
ちゃんのことを
ばらされたくなかったら
トモダチをやめないでほしいと
脅してきた。
従うしかなかった。
ちゃんといるときでも
彼女からの呼び出しには
すぐに駆けつけた。
そのときには
パトリシアとしか
関係を持っていなかった。
精神的に疲れていても
ちゃんといると
すぐに元気になれた。
でも、
昨日のデートで、
事は一変した。
男友達の余計な一言で
多分ちゃんを傷つけた。
走って去っていく
彼女を追いかけて
探し回って
やっと見つけたかと思うと
ウィル先輩に
抱き締められているところだった。
俺はウィル先輩の告白に
ありがとうと返す彼女から
走って逃げていた。
パトリシアに電話して
彼女の家の近くの路地で
慰めてもらってた。
家に帰ると
メールがきていて
見ると彼女からだった。
俺は家を飛び出して
彼女の家に向かった。
けど、彼女はいなかった。
俺は彼女のメールを見返して思った。
別れ話をされるんだ。
ウィル先輩と付き合うから別れてって。
今もウィル先輩の家で
イチャイチャしてるのかも…。
そう思ったら
涙が出てきた。
俺はそんなの認めない。
絶対に離してなんかやらない。