第6章 軽男の本音 [ロナルド]
『やっ、
嫌です、ロナルドさ…っ、』
拒否するが、
やめようとしないロナルドさんに
昨日のように従うしかなかった。
『うぅ、っ…はぁっ…!!』
けれど、いつまでたっても、
私の体が
彼を受け入れることはなかった。
***
ロナルドside
今、ちゃんを犯している。
理由は彼女に
むしゃくしゃしているから。
俺は彼女が大好きだった。
庶務課で入社してくる女の子は
だいたいみんな可愛いけど、
彼女には
他の人にはない
清潔感と爽やかな雰囲気があった。
俺のことを見向きもしない彼女の耳にも
俺の名前が届くように
前以上に
女をたぶらかした。
パトリシアは
そのなかでも一番の古株。
彼女には
いろんなことを相談していた。
男友達には
ちゃんを知られたくなかったから
本命がいることだけ
話していた。
ある日、
偶然ちゃんと
ウィル先輩が仲良く歩いているのを見た。
俺はショックだった。
けど、彼女に彼氏がいないわけない
そう言い聞かせてる自分がいた。
でも、諦めきれなくて
直接ウィル先輩に
聞いてみた。
付き合ってはいないけど
もうすぐ自分のものになる予定
的なことを言っていた。
俺は最後の勝負にでることにした。
次の日、
いつもちゃんが
通る道を先回りして
わざと曲がり角でぶつかった。
それから、
謝る彼女にいつもの軽い感じで
"付き合って"と言った。
真剣に言って
断られたらショックが大きいからだと思う。
俺は戸惑う彼女につけこんで
唇を奪った。
しちゃいけないことは
分かってた。
殴られる覚悟もあったけど、
彼女のポーッとする顔を
見ると
なんだか、
いとおしくなって
顔が赤くなる前に
逃げ出した。