第6章 軽男の本音 [ロナルド]
本当に女の人だったんだ、
「貴方から呼び出しなんて、
珍しいじゃない?」
「んー、
まぁ、ちょっと
いろいろあって?」
私はとっさに
ロナルドさんにメールをうった。
"話があります。
今から会えませんか?"
パトリシアさんに
キスをしようとする
ロナルドさんのポケットで、
携帯が揺れる。
けれど、
二人は濃厚なキスを
止めようとしなかった。
『……』
いつどんなときでも
彼女の携帯は出るのに
私はそのままフラフラと帰った。
ドンッ途中、
誰かにぶつかる。
『あっ、ごめんなさ…!!!』
「いったぁぁぁ!!
おいおい、ねぇちゃん。
夜中にそんなフラフラ
歩いてたら
危ないだろ~??
それに、これ、
骨折しちゃったかもなぁー」
それは、
凄くガラの悪い人たちだった。
3人組の男に
凄く謝る私。
『ご、ごごごめんなさっ!!』
こ、怖いよぉ!!!
でも、
「俺たち謝ってほしいわけじゃないのね?
払うもん払ってもらわないと…」
と、許してくれなさそうな
スキンヘッドの男。
「あれ?
よく見たら
めちゃめちゃ可愛くね?」
涙目になる私の顎を
グイッと引っ張る金髪の男。
「ほんとだな!!
これは、体で払ってもらうか?」
そう言って私の腕を
ギュッと掴む
長髪の男。
私は黙って従うしかなかった。
**
3人がいつも
入り浸っているという
大きなマンションの一室に
連れ込まれていた。
『っ、これで、
いいですか…??//』