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[R18] 黒執事 (裏短編)

第6章 軽男の本音 [ロナルド]






そんなことがあったから、









余計言えなかった。









多分言ったら
すごく心配される。








けど、
私のことなら何でもお見通しの
ウィリアムくんは、








ギュッと私を抱きしめ








「私なら…









貴女を泣かせたりしません…!!」








と言ってくれた。








『ウ、ウィリアムくん!?!?///








離し…っ///』








押し退けようとするが、
彼の力には敵わず
彼の腕の中に
スッポリと入ってしまっていた。








「私じゃダメですか?//」








やっと離してくれたかと思うと、
私の目をじっと見つめる
ウィリアムくん。







それでも
私は…こんなに大切に思ってくれる
ウィリアムくんより、







どれだけ
ひどい扱いをうけようと
ロナルドさんの方が好きだった。








また、辛い思いをするかもしれない。








それでもやっぱり、








ロナルドさんのことが
忘れられなかった。








『ありがと…






でも、








ごめんなさい』








**








帰り道。








送ると言ってくれた
ウィリアムくんに








1人になりたいからと
言って、
彼の善意を断った。








少し心細くなりながら








てさげのバッグを握りしめて
早足で帰っていると








男女の声がうっすらと
聞こえてきた。








声がする方を
チラッと見ると








電柱の辺りでイチャつく
カップルが見えた。








その男が









『っ…!!』









ロナルドさんだった。









私はいったん通りすぎて
二人の様子をうかがった。








「なぁ、パト~








ここで、イイだろ?」






パト?








て、ことは
いつもあってるあの人…








「だぁめ!!








人に見られるじゃん








それに、パトじゃなくて…」









「ごめんごめん、






パトリシア…??」




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