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[R18] 黒執事 (裏短編)

第6章 軽男の本音 [ロナルド]







私から
おわらせたいなんて言って
生意気だと思われるかもしれないし








嫌われちゃうかもしれない









私は好かれたい気持ちより
嫌われたくない気持ちの方が
大きかった。








だから、何も言い出せないまま
ずっと同じように接している。






**






ある日、






ロナルドさんにデートと称して
街に連れ出されていた。







隣で歩くロナルドさんが恥をかかないように
めいっぱいオシャレをした。






「ちゃん!!







あそこのケーキ、
美味しいんだよ?







食べに行こう?」







『は、はいっ…!!!///』







私の手を引っ張って
ズンズン歩くロナルドさん。







手を握られると
あの資料室のことを
思い出す。








好きになってもらわなくていい。








ただ、
この人の側にいたい…








もう少しでケーキ屋に着くところで、
強面の背の高い男の人に
話しかけられる。






「あれ?ロナルドじゃん!!」







「お、よう!」







さっきまで
握っていた手をパッと離し
後ろに隠すロナルドさん。






『…』







友達に知られたら
まずいのかな…







自分を納得させようとするけど、
少し傷ついてしまった。








はぁ、









情けない…









「え、っと、









もしかして、
彼女…例の?」









私のことを指差して
何かを聞こうとする
その人の言葉を遮って








「ちっ、違っ!!!//









この子は俺の可愛い後輩チャンだから!! 」









『…』









…後輩…ですか…









「え?そうなの?









ねぇちゃん、この男には気を付けなよ?」









「うるせ!」









じゃれあっている二人に









私は、笑顔を向けた。







『はい…♪



あ、先輩、ごめんなさい



私、用事があるのを思い出して…






ケーキはまた今度お願いしますね。』







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