第4章 飼い主[ウィリアム]
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『それにしても、
マヌケだよねー、
ま、愛は感じましたけど♪』
「ぐっ……
それ以上言うと
怒りますよ……。」
『ふふっ、はぁーい♪』
家に帰って
お風呂に入った私たちは
ベッドで、
今まで黙っていたこと、
今日起こったことについて
振り替えって
正直に話をしていた。
ウィルの誤解もとけたし、
嘘から始まった関係だったけど、
本当になったことだし、
めでたし、めでたし。
だよね。
久々にぐっすり、
眠れる気がして
ウィルの腕枕で眠っていると
チュ…チュ…
と口元になにかが
触れる感覚がした。
『ん……』
目を開けると
ウィルが、
ガシッと頭を押さえて
私にキスをしていた。
『っ…ん、ウィル…??//』
「すいません。
なんだか、今日は貴女を
抱きたくて…///」
『ふぇ…!?///』
いつも
求めてばかりだったから、
ウィルに求められることが
とても嬉しかった。
一気に眠気が
覚めて
ヤる気モード全開になる。
「息…荒くなってきましたね…っん……//」
『はぁ……ん、
だって、ウィルからなんて…///
初めてだもん……//』
優しい眼差しで
見つめるウィルから
目を離すことが
できなかった。
「…//
まったく、
可愛いですね…っ…//」
そう言って
私に覆い被さるようにして、
両腕をがっしり
掴むウィル。
今日のウィルは
男らしい。