第4章 飼い主[ウィリアム]
「!?!?!?!?」
そんなわけないのに、
インターホンに
期待をふくらます
けど、
映っていたのは
「宅急便でーす。」
宅配業者だった。
おそらくが頼んだ
荷物だろう。
「はい…」
荷物を受け取ってみると
差出人はで、
受取人は私になっていた。
「??」
中を開けてみると
[happy anniversary!!]
というメッセージカードと
新調したスーツが
入っていた。
「っ…!!!!」
中に手紙も入っていた。
読むと自分の愚かさを
思い知らされた。
私は荷物を置いて
彼女の元へ走った。
**
親愛なるご主人様へ
今日はウィルと付き合って
半年の記念日です。
プレゼントは喜んでくれた?
この日のために
いっぱいバイトして
お金貯めたよ♪
バイト先の人に良いお店
紹介してもらったり
たまに送ってもらったり
しちゃった
ごめんね、勝手して
働いてるとウィルの大変さも
分かってきたから、
料理も覚えたよ!!!!
まだ、ウィルみたいに
うまく作れないけど。
私が居ないときに
この手紙は読んでね
恥ずかしいから。
これからも、
こんな捨て猫をよろしくお願いします。
捨て猫 より
**
『えへへ……
あんな荷物送るんじゃ
なかったや…
ウィルのバァーカ!!!』
半年前のように
缶ビール片手に
ブランコを揺らす私。
なんて無様なの…