第4章 飼い主[ウィリアム]
『ウィル…
心の声、漏れてるよ…;;』
「……失礼。
わかりました。
それでは
貴女はそこで
大人しく座っていてください。」
『はーい!!♪』
**
『はぁー、おいしかった!!!!
ご馳走さま♪』
「ちゃんと水につけていますね。
偉いです。」
『えへへ、
これくらいは
できるよ~♪』
私の
頭を撫でてくれた後
真剣な表情になるウィル。
「それでは
本題にはいります。」
私も真剣になって
ソファーに正座する。
「私と、
正式にお付き合いして
くれませんか?」
『えっ!?!?!?
いいの!?!?!?!?//』
初めての告白に
舞い上がる気持ち。
「えぇ、
シてしまった以上、
あなたを
放り出すわけにも
いきませんし、
なにより、責任というものが
あります。
なので、
私に責任をとらせてください。」
何にせよ、
ウィルの元を離れなくて良くなって
本当に嬉かった。
私の答えは一つだった。
『はいっ…///』
こうして、
飼い主と捨て猫の
共同生活が始まった。
**
捨て猫は
ふらふらと
外に出ていっては
餌を食べに帰ってきた。
「いつも何処へ
行っているのですか?」
『えー…内緒だよ~♪』
「そうですか……」
長い間一緒にいる。
SEXだって、求められれば
絶対にシている。
彼女は本当に
私をパートナーだと
認めているのでしょうか。
今ならひぃくんとやら
の気持ちが分からなくもない。
彼女が考えていることが
よくわからない。