第3章 男と女[グレル]
『ふぇっ!?!?
だ、誰!?!?』
大人になって三人目の
男の人が
自分のベッドで
自分にまたがっているんだもの
驚かないわけがない。
普段は肉食動物のように
女を襲っている彼も
本命の彼女には
たじたじだった。
『わ、わりぃ。
俺、…。』
から少し離れて
自己紹介をする。
は
『お、同じ名前…なんですね。
私も…です。』
と作り笑いをしている。
「…アンタは
知らなかっただろうけど、
この人は、アンタが作り出した
別の人格よ。」
**
それから、
真実をに
伝えた。
彼女はあっさりと
信じた。
『なんだか、
納得しました。
それに、
私、誰かにずっと
見守られていたような
気がしてたんです。
ずっと、両親だと思ってましたけど。』
と言って、
にお礼を言っていた。
は
こんなチャンス二度とないからと、
無理矢理を押し倒して
キスをした。
『ふ…んんっ…////』
『んっ…さ…っん…////』
アタシを放置して
キスにふける二人に
文句を言おうとしたそのとき、
(男)の 体が
光った。
『…もう、お別れだ。
俺がいなくても大丈夫。
これからは
あのオカマがお前を
守ってくれる。』
『い、いなくなっちゃうの?』
『また、お前のなかに戻るだけだ。
心配するな、
もう、人格が入れ替わることは
ない。
会えるとしたら、夢のなかだけだ。』
ちゅ