第3章 男と女[グレル]
『グレル、
男が出てるよ笑』
「あらやだ、アタシったら…」
こんなに、男の人と
仲良くなれたことがなかった
私はどんどん、グレルに
惹かれていった。
グレルは私なんかに
興味ないのは分かってるけど、
なんだか、寂しい気持ちになった。
『ちょっと、お手洗いいってくる。』
「じゃあ、アタシはそこの
ベンチで待ってるワ。」
**
『メイクもなおしたし、
バッチリ~……』
トイレを出ると
変な人に話しかけられた。
「よう、お嬢ちゃん。」
大人になって二人目の
男の人は
とてつもなく恐ろしかった。
『んんっ、!!??』
私は口をタオルで塞がれ
男の馬車に
連れ込まれてしまった。
「!?!?」
グレル、気づいてくれたかな…
私、怖いよ…
「お嬢ちゃん、
凄い綺麗だよね、
おじさんはね、
お嬢ちゃんみたいな
綺麗な娘を汚して楽しんでるんだ…。」
『んっ!!んんんっ!!!』
はなしてっ!!グレル!!
服を脱がされそうになり
必死に抵していると
「アタシ、アンタみたいな男、
嫌いなのよね…」
馬車が
まっぷたつに割れ、
月を背景に不安定な足場に
立つのは
グレルだった。
『ふんんっ!!//』
グレル///
「なんだお前は!!!!?!?
何者だっ!?!?」
あわてふためく男に
グレルは
『これでも執事DEATH☆』
と言って、
チェーンソーで
まっぷたつに切ってしまった。
『っ……グレル!!////』
私は嬉しくて、
タオルがほどかれた瞬間に、
グレルに抱きついた。