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[R18] 黒執事 (裏短編)

第3章 男と女[グレル]






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次の日









「きょ、今日から
お、お嬢様のお、お世話を
させていただきます。








グレル・サトクリフです…。」








ばぁやの側に
立って自己紹介をするのは
幼稚園以来見ることのなかった
男という生き物だった。







名をグレル・サトクリフというらしい。









なんだか、
こっちまで、
緊張がうつってきそうね…








『よ、よろしく…ね…!!』









ひきつった笑顔を見せると
彼も安心したようだった。









仕草が女性らしい
その人は
ばぁやとは程遠いほど、
仕事ができなかった。








**









『グ、グレルさんは









私のこと
嫌いにならないの?』









一生懸命紅茶を入れる
グレルにそう訪ねてみる。









「!??









当然です…!!









お嬢様には
今日お会いしたばかりですし!」









確かに、
今日会ったばかりの人を
嫌いになるなんて…








『そうよね…









ごめんね、バカなこと聞いて。









私、今日はこれから
暇よね?』









グレルは
不慣れな手つきで紅茶を
テーブルにおくと








さっと
手帳をだして









「えぇ、はい。









ほ、本日は夕食まで
予定はありません、ね。」









『よしっ、









じゃあ庭で遊びましょう!!』









久々の男の人に
楽しくなって









いっぱい遊んでみたくなる私。









こうなったら
嫌われないよう
努力しなくちゃ!!








「えぇ!?!?









そ、そんな、
お嬢様~…;;;」








**









『はい、グレル!!









これ、頭につけて…!!』









庭の花で
花飾りを作って
グレルの頭にのせてあげる。








「うわぁ…綺麗です
お嬢様。









ありがとうございます!!」










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