第2章 王子サマ[ソーマ]
昼間なのに薄暗い部屋で
この前初めて会った
男女がからみあう。
「あー、
濡れてきちゃった?」
今まで触られたことのない場所を
執拗に弄られ
不覚にも感じてしまう身体。
心と身体が一致してくれない。
『ふぁぁっ!!////
やめ、
それやめてぇぇ!!///』
悲鳴にもにた
声が
部屋に響き渡る。
「え?
ココ?
ココがいいの?」
指を出し入れする。
『あんっ!!!///
やめ…
ソーマ…さまぁ!!!//』
バァン
思いが通じたのか、
私の目の前に現れたのは
「ハァ…ハァ…
っ!!!
大丈夫かっ!?!?」
私の王子様だった。
**
屋敷の窓を割って侵入すると
女の悲鳴が聞こえた。
だと思って
走って行くと、
薄暗い廊下が続いていた。
声はこの辺り…
声がするドアをあけると、
が見知らぬ男たちに
乱暴されて
泣いているところだった。
「あん?
お兄さん、邪魔しないでよ。」
そう言って
俺のにまた
酷いことをしようとしたから
ボコボコにしてやった。
**
「ふぅ、こんなもんか。」
屋敷の外へ男たちを
放り出すと
汗をぬぐう
ポーズをとる。
『ソーマ様、ありがとうございます。
申し訳ございません…』
私はソーマ様の背中に
お礼を言った。
「謝るのは俺の方だ。
今まで酷いことをして
ごめんな。」
振り向いてこちらへ歩いてくる
ソーマ様は
私の頬に
優しく触れる。