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[R18] 黒執事 (裏短編)

第2章 王子サマ[ソーマ]







「アグニが俺に








手出しできるわけ
ないだろう。







なぁ、アグニ!!








説明しろ!」








必死に訴えるソーマ様。








しかし、
英国人は







「おい、








早くその
不法侵入者どもを
締め出せ。」







と命令した。








アグニ様はぐっと
唇を噛みしめ







何かを決心したようだった。








私はとっさに
走った。







どれだけ
相手にされなくても
どれだけ
必要とされなくても
どれだけ
愛されなくても







彼だけは傷つけさせない。








パァァン








凄い音が
部屋に響いた。







『ったぁ……!!!!』








「!?!?」








「アグニ……今…俺を……??」








アグニ様はソーマ様を
傷つけまいと
ソーマ様を打とうとしたのだ。







私はミーナ以上に
ソーマ様がアグニ様を
慕っているのを知っていたから。







彼の盾になることを
選んだ。








『シエル様のカーンサマー。








王子をお願いします。』








「御意。」








「私たちも、撤退としよう♪」








セバスチャン様がソーマ様を
劉様がシエル様を抱えて
外へと飛び出した。








私はソーマ様を殴ろうとした手を
呆然と見つめるアグニ様に







『頭を冷やしなさい!!








あなたが思っているよりもっと
ソーマ様はあなたを
慕っているのですよ!!?







これ以上、ソーマ様を
傷つけないで!!!』







と説教をして
立ち去った。








**








コンコン…








『失礼します。』







帰ってからというもの






ソーマ様は布団に
くるまったまま







動こうとしなかった。







『ソーマ様…








眠れないでしょう?








今、よく眠れるお茶を…』








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