第2章 王子サマ[ソーマ]
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何でこうなるのでしょうか。
英国人の方々に連れられて
やってきたのは
おそらく、
ミーナの旦那の家。
部屋にそっと忍び込み
聞き耳をたてる。
どうやら、
アグニ様は
何か犯罪を犯している
らしい。
私たちの国で行っていた
アグニ様の行為の方が
よっぽど酷かったが、
そんなことは
今は置いておこう。
シエル様は
刑事のようなことをしていて
その事件の犯人を
追っていた。
そして、アグニ様に
たどり着いた。
なんだか
面倒なことになってきました。
アグニ様、
ごめんなさい…;;
ソーマ様は私の言うことを
聞いてくれませんでした……。
「アグニッ!!
なんで…っ…!?」
『お、王子っ…!!!!』
アグニ様に裏切られたと思って
とっさに出ていってしまった
ソーマ様。
それを
止めようと私まで
ばれてしまう。
「なんだ、お前らは!!?」
ミーナの夫が立ち上がって
こちらを向く。
アグニ様は驚いて
「ソーマ様!?!?
!?!?」
と、呆然と立ち尽くす。
それから
アグニ様は信じられない行動に
出るのだった。
「おい、
こいつらを締め出せ!!」
この英国人の
命令に
従ったのだ。
おそらく、
ソーマ様のため。
私は、ソーマ様を
引っ張って帰ろうとした。
けど、
「っ!!
離せ!!」
と言って
私の腕を
はねのけ
アグニ様の前へ
出ていった。