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[R18] 黒執事 (裏短編)

第11章 戦場 [バルド]






砂埃が舞う倉庫の中に
一歩一歩近づいてくる彼は








完全にブチ切れていた。








「…」








コツ…コツ…







と歩いてくる。








その不気味さに
男たちの腰は退けている








「こ、こっちにくるなぁ!!!」








バンバンバンバン








4発の銃声が
鳴ったと思ったら、








2人の男が
頭から血を流して
倒れた。








最後に残るは
この男。








**








バルドside








。すまねぇ。








俺が不甲斐ねぇばっかりに。








辛い思いさせたなぁ。








今、殺してやるからな……








あと一人か。








裸にされて目に涙を浮かべる
俺の妻にナイフを突き立てる男。







この一瞬でが何をされそうに
なっていたのかが分かった。







「ちっ、近寄るなッ…!!!!








この女がどうなってもいいのか!?!?」








なんていってるこいつ…








よく見りゃ、昨日見逃しちまったやつじゃねぇか。







今度こそ、逃がさねぇ。








慎重にやつの頭に
照準を合わせて







いつ、を傷つけるか分からねぇ
奴を始末しようとする。








大丈夫。







殺れる。







パァン








「ぅがぁっ…」








カランカラン








男のうめき声と同時にの、足元に
ナイフが落ちる。








『っ……』








「っ!!」








俺はすぐさま彼女に駆け寄る。
















『バルドぉ…ッ…//








ごめんなさ…っ!!//』







と、言った。









鎖を外す間、ずっと謝りながら泣くこいつが
いとおしくてたまらなかった。







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