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[R18] 黒執事 (裏短編)

第10章 勝てない[アグニ]


ぐちゃぐちゃになったシーツを
片付けながら






そんなことを考えていると








ソーマ様が無事
帰宅されたようだった。







もちろん、
隣にはアグニさんの姿。







昨日のあの
妖艶さ、残酷さが嘘かのような
爽やかな笑顔に







ゾッとする。









ソーマ様は
私を見つけると







タタッと駆け寄ってきた。








私はさっと
頭を低くして







『お帰りなさいませ…』








と言った。








いつものことだ。








「!!良いものをくれてやろう。








ほら…」








ニコニコしながら
そう告げるソーマ様をみあげると







キラッ








首もとでネックレスが光る。








『へっ!?//』








はじめての贈り物に
ドキドキしていると、







「ゴホンッ!!!」








隣でアグニさんが睨む。








その首もとには








キラッ








お揃いのネックレスがされていた。








「俺とアグニとおそろいだ。








大事にしろよ?」








『は、はいっ!!///』








**








ダンッ








その夜








『あっ、ごめんなさ……』








部屋に突然入ってきて
壁に押し付けられる







『(いたっ…)』







私の首もとで光るネックレスを
睨み付けて
今にも壊されてしまいそうな勢いでわたしを
見る。








「ソーマ様のものですから








手出しはできんが、








今度またこんなことがあれば、








こんなことじゃ
済まさないからな…」







低くて怖い声で
そう囁くと







またベッドに押し倒される。








今度は口を塞がれなかった。








けど、
私が叫んでソーマ様にこのことがバレたら?
誰も得しないよね…







『ア、アグニさ……』








力強く、乱暴にする彼に
できるだけ
抵抗しないように
こうお願いしてみることにした







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