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[R18] 黒執事 (裏短編)

第2章 王子サマ[ソーマ]





「一週間か…









見つかるかな…」








『えぇ、きっと。』








まるで
小さい頃のように
見つめあって笑いあう。








そんな私たちを見て
アグニ様が
唇を噛み締めたことを
私は知るよしもなかった。








「…」









『そういえば、アグニ様。









先に偵察に来ていただいたと
思うのですが、








英国の地図、
手にいれましたか?』









そう、アグニ様には
英国の状況把握のため
先日この国の偵察(ホテルの予約、地図入手、危ない場所の確認、流行り病がないか等)に来ていただいたのです。








私が行くと言ったのですが、
ソーマ様が許してくれませんでした。









「えぇ、









英国貴族が集まる
ロンドンを
探せばよいのではないかと
思いまして、







ロンドンの地図を…。」








うちポケット?から
地図を取りだし、私にくださる
アグニ様。








ソーマ様もこちらへ
いらっしゃって、
3人で明日の予定を決めることにした。








**









一週間後









『見つかりませんでしたね…』









「あぁ……









もうこの国には
いないのか……??」








寂しげな声を出す
ソーマ様。








私は元気になってほしくて、









『い、一週間くらいじゃ、









英国は見きれませんから!









見つけるまで、
諦めずに頑張りましょ??』








と、励ました。









すると、









「そうだな!!」









と、いつもの
自信満々の笑顔に戻った。








本当に
幼い頃から
お変わりないなぁ…。








しみじみと
感じていると








なんだか、路地裏で
大きな声で騒いでいる
人達がいる。








『……?なんでしょうか…』









「ソーマ様…!!
下がっていてください!!」








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