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[R18] 黒執事 (裏短編)

第2章 王子サマ[ソーマ]






「っ……!!!








俺はちょっとやそっとで
死にはしない







それに、アグニもついてる。










お前が心配するようなことなんて
何もないんだぞ…?」







私が闇雲に反対している訳ではない
ことがわかったのか
少しトーンを落として
近づいてくるソーマ様。







『そんなに、行きたいのですか?』







流されてはいけないのに
あまりにも真剣に
説得されるので、
許してしまいそうになる。






「あぁ。







お前に止められても
俺は行く。」






そうキッパリおっしゃる
ソーマ様に
何も言い返す言葉が見つからなかった。









『はぁ…









分かりました。









けど、ひとつ条件があります!!』









私はソーマ様に
人差し指を立ててから
一つ約束をした。








**









「おぉー、
これが英国!!」








馬車を降りて
英国では見かけない
珍しい衣装を着て
キョロキョロと周りを
見渡すソーマ様。








「ソーマ様!!









あまり、私から離れられては
困ります!」









アグニ様がすぐに
ソーマ様のもとへ
駆け寄る。








『ふぅ、無事着きましたね。』









私も馬車から降りて
辺りを見回す。









デカイ。









先々行くソーマ様達の
荷物を持って
二人を追いかける。









『お二人とも!









お待ちください~!!』









**









「おぉー、









広いな!!









やはり、英国のベッドは
質が良くて気持ちがいい。」









予約していた宿泊施設に
ご満悦なソーマ様は









ベッドに寝転んでいる。









私とアグニ様は
せっせと
支度をして
ソーマ様が居心地のよいようにする。








『ソーマ様、気に入って頂けて
何よりです。








ここには
一週間滞在することができます。









しかし、それ以降は
帰るか他の宿泊場所を
探す必要があります。』








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