• テキストサイズ

[R18] 黒執事 (裏短編)

第9章 死神より死神[葬儀屋]




0:00を知らせる鐘がなって








ようやく、我にかえった
小生は嫌な予感が頭をよぎった。








「ちょいと、失礼するよォ…」








バッと会場へ戻り、を探す。








どこにもいない。








伯爵も知らないと言っていた。








小生は、
彼女に着けておいた
香水の匂いを辿った。







すると、
屋敷の外れの林を
さっそうと抜けていく馬車があった。







小生は、それを足早に追いかけた。








**







side








『んーっ!!!んーっ!!』








しまった。
捕まった。







私は葬儀屋という表の仕事と
検視官という裏の仕事を
生業としている。







しかし、私みたいな
仕事の奴が邪魔なやつなど、
死ぬほどいる。







もう少し、警戒すべきだったな。








私もここまでか…







馬車を運転する
小汚ない男二人を睨み付けて
布で塞がれた口で
アンダーテイカーを呼ぶ。







あいつ…
今…なにしてんだろ…
クソ…こんなことになるなら、
ちゃんと仕事教えときゃ良かった。







無駄に足掻いて疲れたので
少し眠ることにした、







**






アンダーテイカーside








「追い付いたァ…」








ドンっという音とともに、
馬車がガタンと揺れる
驚いて馬車を止めた男たちは








いわゆる"死神"を目の当たりにしていた。








「うわぁ!!!!」








「ギャァァア!!!!」







手間をかけさせやがって。
小生に人間が勝てるわけ
ないじゃないか…






きっと、怖くて泣いてるんじゃ…








小生がバァンと馬車の扉を開けると








『んー、むにゃむにゃ、








ふへへ…







ばかもの…そうではない…zZZ』








ねっ、寝てる…!!??;;;








「えぇぇ……;;;;」








小生はグーグーと眠る彼女を
抱き抱えて
店に戻った。








それにしても、
よく眠るお嬢さんだなァ…







/ 154ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp