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[R18] 黒執事 (裏短編)

第9章 死神より死神[葬儀屋]






『むっ、何をするっ!!!』







グイグイと引っ張り、
ドレッサーの前へ座らせる。








彼女の格好は







化粧は必要以上に濃くて








口紅は真っ赤。目元は髪の毛で見えないし
白粉は塗りすぎだし、
チークなんて、病気そのもの。







ドレスなんて、
頑張っちゃって、
ピンクのフリフリのドレス。







まるで女装。
君には似合わないよ。
そんなの。








あれだけ、
他人の化粧は綺麗にするクセに、








自分を綺麗に見せる化粧は
からきしなんて。








ヒッヒッヒ…








小生は
彼女の化粧を全て落とし
ドレスは
いつも着ている
黒っぽいものを
少しアレンジさせた。







小生とちょっとお揃いだよ?








『なんか…黒い…』








いつもよりマシでしょ。








「これくらいが似合ってるよ~」








『そ、そうか?








うむ。








ならば良い。』








「化粧しますねェ…








…!!!!!!!!!!!!」








『ん…』と目を閉じる彼女の
前髪を上げたとき、








小生は
心臓が飛び出た。







美…美人だと!?!?/////








『あ?








まだか?』








目を開けた彼女は
可愛いなんてものじゃなかった。








美しい…








『おい!








お前、ヨダレでてんぞ!!!??』








目の前でギャーギャーうるさい
口とは違い







顔立ちが妙に整い過ぎていて
違和感しか感じない。







小生は、黙って
彼女にメイクをし続けた。







この店からほとんど出ないためか
真っ白な肌。







目はアジア系に多いブラウン。








鼻はすっと伸びていて








唇は薄く、モチモチ。








髪型も
前髪を少しピンで止めて







顔に似合う上品な
髪型にした。







『うぉぉぉ!!!!








やるじゃんか。』





別人みたいだと、
鏡を見ながら
驚く彼女が、何だかいとおしかった、
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