第9章 死神より死神[葬儀屋]
するすると
謎を紐解いていく
彼女から
目が離せなかった。
『それにしても、
露出の多い格好だな……
ん?…これは。
なるほど、
太ももにベルトを締め付けたあと。
この跡は…
イギリスの中でも
北の方で使われるベルトだぞ?
これは銃を隠すための…
お前、暗殺しようとしてたな?
誰だ?…そいつに殺された…
この格好も、
その男を色字掛けで……
けど、バレたのか…
ん。
このくらい分かりゃ、
奴等も納得するだろ。』
彼女はあり得ないほど
ペラペラ喋ったあと、
死体を棺桶にいれ、
女の好きだったらしい花を
沢山飾っていた。
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表に戻ったら
こと…とココアが置かれた。
コーヒーじゃないところが
なんとも
可愛らしかった。
『………お前、
人間じゃないな?』
ココアを飲みながら
そういう彼女に驚いた
「ヒッヒッヒ……
お嬢さん…
何でわかったんだい…?」
『……んー…
目だよ目。
人間はそんな黄色い目をしないし、
そんなに瞳孔も楕円じゃない。』
「ヒッヒッヒ…
まいったねェ。
そんなことより、小生
この仕事に
興味沸いたんだけどなァ …??」
『そうか……』
それからまた沈黙になる、
「小生に…」
『やだね。』
「えー、まだなーんも
言ってないじゃーん。」
『いやなものはいやだ…』
「ちぇっ。
ヒッヒッヒ……
まぁ、いいや。
一先ず、今日はこの辺で
おいとましようかね…
ヒッヒッヒ…」
小生は飲み終えたココアを
置いて