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[R18] 黒執事 (裏短編)

第8章 白い人[アッシュ]






彼女は買い物袋を抱えて
家へ帰ろうとしていました。






一瞬でした。







私がまばたきをした瞬間に
彼女は横たわり、
袋が倒れ
リンゴがころころと
転がっていました。






彼女は眠るように
倒れてしまいました。







近くにいた人が、
彼女が倒れたのをみて、
病院へ連れていきました。








頭から少しの血を流し
目を閉じたままの彼女
をおぶって病院まで連れていった男の名は








フレッド・アバーライン。








彼は彼女のパン屋のファンの一人でした。







もしかすると、
彼女がいっていた相手は
彼かもしれません。







そうでなくても、
彼のような素敵な方に
助けてもらったのですから、
二人の関係がこれから
どんどん親密になる可能性が高い。







私は彼女を自分の手で
助けるこのできない
女王の執事という役職(有名人)を
少し怨みました。







**








病院に運ばれた彼女は
少しの処置をうけて
元気になりました。







けれど、
一週間の入院を宣告され
仕方なくベッドでおとなしくしている
様子でした。








コンコン…







部屋のドアがノックされ








『どうぞ。』








彼女が答えると








「やぁ…!!!」







と、暑苦しい男が入ってきました。








『アバーラインさん!!!』








彼女の表情が明るくなります。








「こ、これ差し入れ…//







つまらないものだけど。」







そんな、彼女に頬を赤らめながら
頭をかく彼。







私はこれ以上見たくなくて







屋敷に戻ることにしました。







**







屋敷で私は
手紙を書いていました。







彼女が倒れる前に
ポストへ置いていった手紙の返事。







内容は
パン屋が繁盛していて
嬉しいといったものでしたが。







私は返事で
もう手紙を止めることを
告げました。







そして、
彼女の病室へ向かいました。








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