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[R18] 黒執事 (裏短編)

第8章 白い人[アッシュ]





資金を稼ぐために
ロンドンにある小さなカフェで
ウェイトレスをしていました。







そのカフェは、
破綻寸前でしたが、
急に客足が増え
一気にチェーン店を出すほどにまで
成り上がりました。






店の店主は
彼女の働きぶりに感謝して、
彼女に沢山の給料を
あげました。








彼女は大喜びで
町へ戻り、パン屋を建てました。







さんが
昔住んでいた家のような形でした







私は頑張る彼女に
赤いリボンのついた髪止めを
プレゼントしました。







クリスマスの日にこっそりと
窓のそばに置いておきました。








彼女は今でも使ってくれています。








私は彼女がたまらなくほしくなりました。








だから今、彼女のパン屋の
屋根に立っているのです。







**







「しかし、狭い村ですね…」







私が言いたいのは大きさのことではなく
密集地のため、
すぐに噂が広がるということですよ。







私を物珍しく見に来る住人たちで、
パン屋は大騒ぎになったんです。







慌てて店の店主が
出てくる。







面と向かって話すのは初めてなので
緊張します。







『みんな?なにかあるの?』







頭にはてなを浮かべて出てくる
さん。








やはり、お美しい。








皆が屋根を見上げていたので
同じように上を向くと
私に気づいたようでした。








『だっ、だだだだ大丈夫ですかっ!?







い、今、はしご持ってきます!!!』








彼女は慌てて中へ戻って、
はしごを持ってきました。








「あ、ありがとう、ございます…//」








私は本当は使わなくてもいいけど、
はしごを使って下へおりました。







町の人がジロジロと私を見るなか、
彼女は







『みんな、仕事は~?』








何て言いながら、
私から注意をそらそうとしてくれました。








町の人々も段々と散らばっていきます。








『ふぅ……









と、とりあえず、中に。』








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